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誤解されやすい【水性塗料の基本知識】

2018-02-15

水性塗料の基本知識

皆様こんにちはー。
塗りかえ倶楽部スタッフがお届けする外壁塗装・塗料の豆知識の時間です。

今日は、外壁塗装にもよく使用される【水性塗料】についての基本知識をお話しようと思います。

水性塗料はDIYなどでも使いやすい塗料だと思うので、ぜひ最後まで読んでくださいねー!

水性塗料の悲しき誤解

突然ですが、

「水性塗料」って聞くと、どんなイメージを持ちますか?

多分、、、

塗料について詳しくない人は、

「水性塗料って塗っても水で流れ落ちるんでしょー!」って

自信満々に答える人が多いんじゃないかと。。

 
これ、残念ながら
 

不正解
 

「だって、水性ペンは水に溶けて落ちるでしょ!」と反論が来ますかね。おそらく。

私の周りにはこんな人が多いです。

そうです、そうです。水性ペンについては正しいんです。

でも、、、水性ペンと水性塗料は違うんです!!

マジックとかペンとかのイメージで塗料を見てしまうと、大きな誤解が生まれてしまいます。

この大きな誤解が、塗料の最適なチョイスを邪魔しちゃいます。悲しい誤解ですね。

「水性塗料は乾燥すると、耐水性があるんだぞ!!簡単には流れ落ちないぞ!」

これが、水性塗料の主張です。

この主張はしっかりと受け止めてあげてください。

 

水性塗料の成分から考える

じゃぁ、水性塗料の「水性」って何なんだ??って疑問がわきますよね。

ちょっとここで塗料の主成分を見てみてください。

塗料の成分

だいたいこんな感じで塗料ってできています。
 

まず、「塗膜」になる成分とならない成分。ココ大事です。

「塗料」っていうのは、それだけでは完成品じゃないんですね。いわゆる「半製品」です。

塗料は塗って初めてその効果を発揮できるわけで、

塗装することによって「塗膜」を形成して完成品なわけです。

 

で、その塗膜になる成分が「顔料」・「樹脂」・「添加物」の3つ。

「顔料」が色を決める成分。

「樹脂」がウレタン樹脂とかシリコン樹脂とかフッ素樹脂とかって、、塗料の骨格にもなる耐久性を決める成分。

「添加物」は顔料と樹脂を安定させたり、機能をもたせる成分。

ざっくりこんな感じです。

 

塗膜を形成させたいなら、その成分だけでいいじゃんっ!って思うかもしれませんが、、、

この3つの主成分だけでは粘度が高すぎて、塗装することは困難なのです。

なので、乾燥すると蒸発や揮発して消えてしまう成分(塗膜にならない成分)=「溶媒」を加えて塗りやすくしたり、硬化するための手助けをしているんです。

 
この消えてしまう成分(溶媒)に水を用いているものが「水性」塗料と呼ばれています。

さっきの図に当てはめるとこんな感じですね。

水性塗料の成分

 
溶媒に水じゃなくって、有機溶剤を用いると油性塗料とか溶剤系塗料とかって呼ばれます。

 
水性でも油性でもきちんと乾燥させると溶媒の成分は消えて、

樹脂が硬化するので、雨など水で流れ落ちるようなことはありません。
 

塗装したときに乾燥時間が大事!きちんと乾燥させましょう!っていうのは、

塗膜を形成しない成分をしっかり蒸発・揮発させましょうって意味でもあるんですね。

 

厚塗りはダメ!!っていうのも、同じ理由ですね。溶媒が残っちゃいますから。

 

だから、使い方を間違えなければ、屋外にも水性塗料は使えるんですよ!!!

多くの人が誤解しちゃっている点なので、声を大にして言っておきます。

皆さんの心に届くと信じて。

 

屋外・外壁塗装でも大活躍!

実はですね、外壁塗装の世界でも水性塗料は多く使われているんですよ。

油性塗料に比べ、人体に害が少なく、環境にやさしい水性塗料がどの世界でも求められているので、

メーカーさんの研究・開発もどんどん進んでいます。

だから、水性塗料と油性塗料の性能差はほとんどなくなってきています。

 
もちろん、お互いのメリット・デメリットはありますけどね。
 
 

水性塗料のメリットとデメリット

水性塗料のメリットとデメリットはこんな感じです。

水性塗料のメリットとデメリット

 

水性塗料最大のメリットはやっぱり、ツーン!としたシンナー臭がほとんどなくて、人体や環境への影響も少ないってことですね。

人体への影響を考えるなら、赤ちゃんや妊婦さんがいるお宅の塗り替えには、ぜひ水性塗料をお勧めしたいところです。

住宅密集地での塗り替えにも水性塗料をお勧めします。臭気をめぐってのご近所さんとのトラブルも避けられますしね。

 

デメリットとしては、低温・雨天時の塗装に弱いってことですね。

これは、低温時や湿度の高いときには、塗料に含まれる水分が想定時間で蒸発してくれないからなんです。

 

結局、水性塗料がいいのか油性塗料がいいのか・・・

 
外壁塗装を考える際に、水性がいいか油性がいいか、というのは、

今現在の家の状況(外壁や屋根など)や周囲の環境と自分の好みを合わせて、総合的に選ばないといけません。

外壁は水性塗料でも部分的には(素地によっては)油性塗料を使った方がいい場合も多くあります。

この辺りは、塗装業者さんとしっかり相談・打ち合わせすることが大切です。

 

塗りかえ倶楽部へもお気軽にお問合せくださいね。

【今回のブログ担当:nog】


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