水性塗料のおはなし
2021-02-04
塗料には水性と油性があります。
わたしたち、塗りかえ倶楽部は年に数回、塗料を使用したワークショップを開催しています
スタンプをしたり、刷毛で塗ったり・・・
楽しそうですねー。早くイベントをしたい!またみなさんにお会いしたい!
さて、本題に戻りますね。
このワークショップで使用してる塗料って、どんな塗料を使ってるか知っていますか?
答えはズバリ「水性塗料」です。
塗料には「水性」と「油性」があるのです。今回はその水性塗料のお話をしたいと思います。
そもそも水性塗料ってなに?
水性と言われてもいまいちピンとこないですよね、水性塗料とは“溶媒”に水を使用した塗料のことを言います。
ここで言う“溶媒”とは顔料成分や樹脂成分が溶け込んだ液体のことで、
塗装した後、塗料の中の溶媒は時間とともに蒸発して乾いた塗膜には残りません。
溶媒に水を使用していれば「水系(水性)」
シンナーなどの有機溶剤を使用していれば「溶剤系(油性)」というわけですね。
ちなみに・・・「水性・油性」というと絵具やペンを思い浮かべる方も多いかと思います。
水性と聞くと水性絵具のように水に濡らすと色が溶け出てしまうイメージがあり、
なんとなく水性は耐久性がない・・と思いがちですが、絵具と住宅用塗料の「水性・油性」は異なります。
住宅用の水性塗料は、乾燥すると雨で塗れても塗料が溶け出すことはありません。
これは、塗料に含まれている樹脂が乾燥後に塗膜を形成し、少々の水や雨程度では影響を受けなくなるためです。
水性塗料の特徴
では、水性塗料の特徴はどんなことがあるのでしょうか?
ひとつずつ解説していきましょう。
◆におい◆
塗料で気になることと言えば臭いですが
シンナー臭のする油性塗料と異なり、水性塗料はあまり臭いがしません。
その点で使いやすい塗料といえます。
◆安全性◆
住宅など身近なものに使うときに気になるのは安全性ですよね。昨今、低VOC塗装と言う言葉が聞かれます。
VOCとは「Volatile Organic Compounds」の略で、揮発性有機化合物のことを言います。
塗料、印刷インキ、接着剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチルなどが代表となる物質で
光化学スモッグやシックハウス症候群の原因物質であり、粘膜を通して生き物にも影響を与える物質です。
水性塗料のVOC量は油性の1/4~1/9以下となっています。
油性塗料は必ずVOCを含みます。それが少ない水性塗料は油性塗料より安全な塗料といえるでしょう。
◆乾燥時間◆
水性塗料は先ほどお話したとおり溶媒に水を使用している水性のものです。
気温が5℃以下では乾燥が遅くなるものもあります。
このほかにも保管がしやすいなど様々な特徴があります。
水性塗料と油性塗料どちらかで迷ったら、ほとんどの場合は水性塗料を選んでおけば問題ないでしょう。
水性塗料と油性塗料の使い分け
油性と水性の塗料の性能の違いというのは今はほとんどなくなってきており、
メーカーも水性塗料の開発により力を入れています。
前述したとおり、シンナーなどの有機溶剤を使わない水性塗料は人体にも環境にも
害が少なく、住宅塗装の際にご近所に刺激臭が拡がらないため、塗装業者側も施主側も
利用を希望する人が増えているからです。
ほとんどの場合は水性塗料を選んでおけば問題ないとお話しましたが、下地が金属や
押出セメント成形板など、水性塗料だけでは対応出来ない下地も今はまだありますので
そうした場合は油性塗料を使用します。
最後に
塗料には油性と水性というタイプの違いがあります。
シリコンやウレタンなど同じ樹脂の塗料でも、油性か水性かというだけで仕上がりの艶や施工中の臭いなどに差が出てきますので、
油性と水性の違いに悩んだときは、塗料の専門家である塗装業者に、家の状況に最も適した塗料を選んでもらいましょう。
塗りかえに使用する塗料は、家の環境や地域によっても、使用した方が良い塗料というのは変わります。
使っていい塗料、使ってはいけない塗料もありますし、塗装や補修の方法も家によって異なってきます。
まずは我が家の状態チェックをしてみましょう!
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