新築時のデザインそのまま輝きを取り戻す【クリア塗装と注意点】
2017-12-11

こんにちはー。師走ですね。
今日は、窯業系サイディングを使った外壁が、新築時のデザインそのままに輝きが復活しちゃうようなクリア塗装とその注意点のお話をしてみたいと思います。
まだまだ塗りかえなんて必要ないって思っている方にもぜひ読んでもらいたいです!
窯業系サイディングボードも塗り替えが必要!
最近の住宅って窯業系サイディングボードを外壁に使われている方が多いですよね。
耐火性・耐久性に優れていて、コストパフォーマンスもいいし、
なによりデザインも豊富!!
ってことで、外壁に採用される方も多いんじゃないかなぁ~と思います。
上の写真のようにタイル風、レンガ風なのも全部、窯業系(熱処理した)サイディングだったりします。
その種類は豊富過ぎてここでは紹介しきれません。
そんな素敵な窯業系サイディングだけど、注意点もあるんですよ。
窯業系サイディングボードの材料は80%以上がセメントなので、
表面を塗装してある塗膜が剥がれちゃうと水を吸水しちゃうんです。
外壁が水を吸っちゃったら、大変ですよね。家自体の一大事になっちゃいます。
だから、「機能性」と「美しさ」を維持するために、塗りかえが必要なんです!!
今、このブログを読んでくださっている方はラッキーですよ!
「我が家はサイディングだから、塗りかえなんて必要ない~」って思っている方が実は多いんです。
先日、新築・リフォームイベントに出展させていただいた際にアンケートをとらせていただいたのですが、
なんとっ!約半数の方が塗りかえの必要性を知らなかったんです。
(とか、えらそうに言っている私も、この仕事を始めるまで気にしたこともなかったんですけどね。。)
ということで、窯業系サイディングも塗り替えが必要です!ここはしっかり覚えておいてくださいね。
塗り替えで家のイメージを変えたくない!
窯業系サイディングボードが塗り替えが必要なのはわかったけど、
「新築時にすっごく悩んで決めたお気に入りの外壁のデザイン・イメージを変えたくない!」って方も多いと思います。
新築時に使われる窯業系サイディングボードは工場で塗装されるので、デザイン性にも優れています。
複雑な色や模様をきれいに表現していますよね。
けれど、それと同じように家全体の壁を人の手で塗り替えるのは、残念ながら不可能(または時間がかかり過ぎ)ですよね。。
「結局、ベタ塗りにするしかないんでしょ」と思っている貴方、ちょっと待ってください。
クリア塗装という手がありますよ!
クリア塗装なら現在のイメージを変えないまま、サイディングボードの機能性と美観をUPさせることができます!
クリア塗装の注意点
「クリア塗装いいじゃんっ!」と思ってくれた方、注意点もありますので、よーく読んでくださいね。
早めの塗装が肝心!
クリア塗装とは、透明のトップコートを塗るようなものだと思ってください。
ということは、、、現状の外壁が色褪せていたり、ひび割れていたりしたら、その状態のまま保護されるので、色褪せは戻らないし、ひび割れの補修も隠すことはできません。
せっかく高い費用を払って塗り替えても、あまりキレイになった気がしませんよね?
クリア塗装をして、新築時のデザインの美しさをそのまま長持ちさせたいなら、早めの処置が肝心です!
外壁が傷む前に、早め早めに対処して、複雑なデザインの美しさを保つことが大切です。
光触媒・親水コーティングの外壁は要注意!
クリア塗装をするためには、もう一つ注意点があります。
現在のサイディングボードが無機塗装、光触媒や親水コーティングされていないか確認してください。
「それ、何?」と思った方、新築時に「太陽の光で汚れを分解する外壁ですよ」とか「雨で汚れを流す外壁ですよ」と説明を受けなかったか、よーーく思い出してください。
そいういう説明を受けた方は、特殊な表面処理された外壁材を使用している可能性が非常に高いです。
無機塗装やコーティングは、見た目ではわからないので、新築時の書類を確認するか、塗り替えを依頼する業者さんに確認してくださいね。
なぜ、こんなに問題視していますかというと、光触媒や親水コーティングなどの特殊表面処理をされている外壁材は、塗料の付着がよくないんです。もちろん、コーティングの種類やグレード、経年劣化等があるので、一概には言えないのですが、基本的に塗料の付着性が悪いというのは一つの事実です。
付着性が悪いということは、せっかく塗っても早期の剥がれの原因になってしまいます。
こういった外壁には、塗料の付着性を上げるために専用の下地剤があるのですが、その下地剤とクリア塗料の相性がよくない場合もあります。
また、コーティングの上に塗料を塗ると、光触媒や親水などの機能は失われてしまいます。
慎重に塗り替えの判断を進めたいですね。
そして、こうしてブログを書いている間にも、メーカーさんがさらによい塗料を開発してくれていることを期待しましょう。
(というのも、余談ですが、築7年の我が家も親水コーディングした外壁なのです。)
クリア塗装に限らず、光触媒や無機・フッ素でコーティングされたサイディングボードは「難付着」と呼ばれる塗料がつきにくい外壁材なので、塗り替えの際には、業者さんに伝えて、適切な処置をしてもらうことが大切です。
このことをきちんと説明してくれるのも、よい業者さん選びの一つとも言えますね。
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【今回のブログ担当:nog】