新築のデザインそのまま!輝きを取り戻す「クリア塗装」
2024-03-25
今回は、窯業系サイディングを使った外壁が新築時のデザインそのままに輝きが復活するようなクリア塗装とその注意点のお話をしてみたいと思います。
まだまだ塗りかえなんて必要ないと思っている方にもぜひ読んでもらいたいです!
窯業系サイディングボードとは
最近の住宅には、窯業系サイディングボードを外壁に使われている方が多いですよね。
耐火性・耐久性に優れていて、コストパフォーマンスも良く、なによりデザインが豊富なのが特徴です!
外壁に採用される業者さんも多いので下記のようなデザインを目にされることもよくあるかと思います。
写真のようにタイル風、レンガ風なものなど全部、窯業系(熱処理した)サイディングボードだったりします。
その種類は豊富過ぎてここでは紹介しきれないほどたくさんあります。
そんな素敵でデザイン豊富な窯業系サイディングですが、注意点もあります、。
窯業系サイディングボードの材料は80%以上がセメントなので、
表面を塗装してある塗膜が剥がれてしまうと水を吸水してしまうんです。
(外壁が水を吸ってしまったら大変ですよね。)
ですので「機能性」と「美しさ」を維持するために、塗りかえが必要!ということに繋がってきます。
今、この記事を読んでくださっている方はご自宅の塗りかえ時期や外壁の状態について把握されていますか?
「我が家はサイディングだから、塗りかえなんて必要ない」と思われている方が実は多いので一度ご自宅の壁をチェックしていただくのも良いかもしれません。
先日、リフォームイベントに出展させていただいた際にアンケートをとらせていただいたのですが、
なんと約半数の方が「塗りかえの必要性を知らない」と答えられていました。
メンテナンスをしなくても大丈夫だと思われている方も是非、窯業系サイディングも塗り替えが必要!と覚えておいてくださいね。
塗り替えで家のイメージを変えたくない!
窯業系サイディングボードが塗り替えが必要なのはわかったけれど、
「新築時にすごく悩んで決めたお気に入りの外壁のデザインやイメージを変えたくない…」という方もおられるかと思います。
新築時に使われる窯業系サイディングボードは工場で塗装されるので、デザイン性にも優れており、複雑な色や模様をきれいに表現しています。
けれど、それと同じように家全体の壁を人の手で塗り替えるのは、残念ながら不可能(または時間がかかり過ぎる)という点がデメリットです…。
「結局、ベタ塗りにするしかないんでしょ?」と思われている方は、ちょっとお待ちください。
実は、クリア塗装という手法があるんです!
クリア塗装※なら現在のイメージを変えないまま、サイディングボードの機能性と美観をUPさせることができます!
※クリア塗装とは、無色透明な塗料を使用した塗装のことで、色付き塗料とは異なり、色の基である顔料が含まれない透明の塗料となります。(透明のトップコートのようなものだと思ってください。)
通常の塗料には顔料が含まれていますが、クリア塗装には顔料が含まれていません。 そのため無色であり、つや出しや、保護コーティングとしての役割に特化した塗料となります。
1.お気に入りのデザインを変えずに済む
2.ツヤ感を出すことができ、美しく仕上がる
3.一から変えずに済むので費用を抑えられる
一方、
クリア塗装のデメリットは?
1.色あせなどの色むらは補修NG
2.シーリングの上からの塗装NG
3.下地の悪化(ひび割れ等)は修復できない
以上のようなものがあげられます。
クリア塗装の注意点
早めの塗装が肝心!
上記にもデメリットとして挙げられていますが、現状の外壁が色褪せていたり、ひび割れていたりしたら、その状態のまま保護されるので、色褪せは戻らないですし、ひび割れの補修も隠すことはできません。
そういった外壁トラブルがある場合は、せっかく高い費用を払って塗り替えても、あまりキレイになった気がしないのが現実です。。
クリア塗装をして、新築時のデザインの美しさをそのまま長持ちさせたい方は、早めの処置が肝心!
外壁が傷んでしまう前に、早めに対処して複雑なデザインの美しさを保つことが大切です。
光触媒・親水コーティングの外壁は要注意!
クリア塗装をするためには、もう一つ注意点があります。
現在のサイディングボードが無機塗装、光触媒や親水コーティングされていないか確認してください。
「それ何?」と思われた方は、新築時に「太陽の光で汚れを分解する外壁ですよ」とか「雨で汚れを流す外壁ですよ」と説明を受けなかったかを思い出してみてください。
※無機塗装やコーティングは、見た目ではわからないので、新築時の書類を確認するか、塗り替えを依頼する業者さんに確認してくださいね。
なぜ、それが問題視されるかというと、光触媒や親水コーティングなどの特殊表面処理をされている外壁材は、塗料の付着がよくないんです。もちろん、コーティングの種類やグレード、経年劣化等があるので一概には言えないのですが、基本的に塗料の付着性が悪いというのは一つの事実です。
付着性が悪いということは、せっかく塗っても早期の剥がれの原因になってしまいます。
こういった外壁には、塗料の付着性を上げるために専用の下地剤があるのですが、その下地剤とクリア塗料の相性がよくない場合もあります。
また、コーティングの上に塗料を塗ると、光触媒や親水などの機能は失われてしまいます。
それらのことを踏まえて、慎重に塗り替えの判断を進めたいものですね。
クリア塗装に限らず、光触媒や無機・フッ素でコーティングされたサイディングボードは「難付着」と呼ばれる塗料がつきにくい外壁材なので、塗り替えの際には、業者さんに伝えて適切な処置をしてもらうことが大切です。
このことをきちんと説明してくれるのも、よい業者さん選びの一つとも言えますね。
塗りかえ倶楽部へのお問い合わせは、こちらから承りますのでお気軽にお問い合わせください。