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グリーンカーテンと外壁の関係

2018-07-09

グリーンカーテンと外壁の関係

真夏のような太陽が降り注ぐ季節になりましたね。
住宅の暑さ対策にいろいろ頭を悩ませる方も多いかと。

この季節になると、昔から愛用されている簾(すだれ)や葦簀(よしず)、
オシャレなサンシェードなどを取り付けるお宅も多いのではないでしょうか。

近年では、エコな観点からグリーンカーテンや壁面緑化、屋上緑化なども注目されていますね。
けれど、グリーン(植物)が外壁に与える影響って、どうなのでしょう?
今日はその辺に焦点を当ててお話してみたいと思います。

グリーンカーテン(緑のカーテン)って

グリーンカーテンについては、今さら説明することもないかもしれませんが、

住宅の外、特に窓を覆うようにつる性の植物を繁茂させて、

室内に入り込む直射日光を遮ろうとしているものですね。

グリーンカーテン

省エネ効果が高く謳われていて、そのメリットはあちこちで語られています。

遮光のみならず、植物の蒸散作用による涼風、エアコン代の節約、目に優しいグリーン、花や実の収穫の楽しみ、CO2削減に貢献、などなど、そのメリットを聞いていると、自分もグリーンカーテンを育ててみようかなぁ~という気になってきたりします。

事実、私も今年初めてグリーンカーテンを育てております!

けれど、世の中メリットだけのものなんて存在するのでしょうか。

特にグリーンカーテンを育てる場合には、住宅を劣化させない植え方に注意していただきたいです!

住宅を劣化させない植物の植え方

住宅にグリーンの植物があると、見栄えもよく目にも優しく、心を癒す存在ですよね。

けれど、植え方を間違えると住宅の劣化につながることもあるので、注意してくださいね。

植物と壁面の距離に注意!

植物は蒸散作用により、葉の裏から水蒸気を放出しています。
これは、周囲の熱を奪ったり、涼風をもたらしたり、暑さ対策としてはメリットなのですが、
外壁と植物の距離が近く、長期間、湿気や水分が外壁に留まるような状態になると
外壁にコケやカビが発生する原因になったり、外壁自体を劣化させることになる場合もあるので、
外壁と植物の間には、ある程度の風が通る空間がある方が望ましいです。

外壁と植物

また、植物にはどうしても虫が寄ってきます。
植物が外壁にひっついた状態であると、虫の出す液や糞の害などにも合うので、
やっぱり外壁との距離は保った方がよいでしょう。

基礎の床下換気口はふさがないで!

家の基礎に床下換気口が設けられている場合は、家の風通しをよくするためにあります。

こんなやつですね(⇓)

床下換気口

この床下換気口をふさぐように花壇を作ったり、プランターを置いたり、
グリーンカーテンを育てた場合、植物の蒸散作用や水やりによって、いつも湿った状態になり
湿気を含んだ空気を床下に送り込んでしまうことになってしまいます。

特に木造住宅の場合、湿気と木はシロアリの大好物です。

湿気は家にダメージを与えるので、床下換気口はふさがないように気をつけてくださいね。

自由にのびるツルには要注意!

グリーンカーテンなどつる性植物を育てる場合、植物がどんどんツルを伸ばして、
いろいろな場所に巻き付いていくので、雨樋やエアコンのホースなどに巻き付かれないように注意が必要です。

植物のつる

植物の蔓はなかなか強力で、無理やり引きちぎろうとすると、雨樋や留め具などが破損することになりかねません。
自ら無理やり引っ張らなくても、強風などの影響により引っ張られることもあります。

蔓が雨樋などに巻き付いた場合は、早めに細かく切断して優しく取り除いてやることが必要です。

支柱はしっかりと!

グリーンカーテンなどの蔓を伸ばすための支柱はしっかりと立てる必要があります。

支柱が台風などの強風で飛ばされ、家の外壁や窓ガラスなどに損害を与えないように注意してください。

エアコンの室外機の場所にも注意!

エアコンの室外機って、窓の近くの外壁に沿って置かれていることが多いですよね。

ついつい、近くに植木鉢を並べたりしてしまいがちなのですが、室外機の吹き出し口の前や周囲には何も置かない方がいいです。
エアコン室外機

吹き出し口をふさいでしまうと、室外機の放熱がうまくできなくなり、最悪の場合は故障してしまいます。

1mくらい離れた場所に葦簀やグリーンカーテンなどを立て影を作ることは、エアコンの効率を上げることになるので、

室外機の近くにグリーンカーテンを育てる場合は、蔓が巻き付いていかないように注意するなど、十分な距離が必要です。

壁面緑化や屋上緑化は素人がマネしてはダメ!

外国の蔦の絡まった家に憧れる方も多いと思いますが、これは素人が知識なくマネしない方がいいと思います。

蔦の絡まる家

日本はとても湿気の多い国なので、先にも述べたようにカビやコケが生えやすくなります。虫も発生します。

また植物の蔦や根は非常に強力で、外壁のクラックやサイディングボードをつなぎ合わせているシーリングの割れ目などに入り込み、建物内部にまでダメージを与えることもあります。

一度絡まった蔦をのけるのは大変な作業ですし、外壁も大きく傷つきます。

また、知識なく壁面緑化をしようとすると、建物の構造強度が緑化の重量に耐えれない場合もあります。

外壁一面を直接覆ってしまうと、外壁のダメージにも気が付きにくく、ダメージが躯体に及ぶことがあるので気をつけてほしいところです。

外壁塗り替えの時には?

植物を育てるのが好きな方は、植物を植える場所や外壁や屋根を塗り替える季節にも気を配りたいですね。

家を塗装する際には、足場を組んだり塗装の妨げにならないよう、外壁に接する植物を束ねたり養生したりする場合があります。

なるべく植物を傷つけたくはないですが、養生された植物は少なからずダメージを受けます。

また、外壁近くの花壇などには塗料が散ってしまう可能性もあります。

グリーンカーテンが外壁近くに育っている場合にも、そのままでは外壁塗装はできません。

植物を大切に育てられている方は、植物の休眠期に外壁塗装を行うなど、植物の成長サイクルに合わせた塗装計画を練ったり、鉢植えなどで一時避難させるなどの工夫も必要になります。

また、これから植栽計画を立てられる方は、そういったメンテナンスが必要になるときのことも考えておくといいですね。

塗装時期などのご相談もお気軽にご連絡ください。

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【今回のブログ担当:nog】


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